辰年キーキャップ(立体)の作り方

皆様、新年の準備の進捗いかがですか。

特に新年キーボードの準備はできているでしょうか。

一年の計は元旦にあり――と言われるように、初タイピングをどんなキーボードでおこなうかは、新しい一年をどう過ごすかを占う鍵となります。

そんなわけで、めでたく新年を迎えられるよう、2024年の干支――辰のキーキャップをつくりましょう。

できあがり

こういうのをつくります。

かわいいですね。

こういうふうに立体物をキーキャップにペタッとくっつけるだけです。それだけで辰年キーキャップは完成します。

アルチザンキーキャップというと、キーキャップの天面部分に造形することが多いですが、猫とか犬ならともかく、辰を平面上で描画することが筆者にはできないため、立体物をくっつける所業にでました。

こんなものをつけたキーキャップは押しづらいこと、この上ありません。実用には向かないことをご承知おきください。

材料と道具

続いて、材料と道具です。

  • 樹脂粘土(写真ではパジコのモデナ)
  • チャック付きポリ袋(写真ではジップロックフリーザーバッグMサイズ)
  • キッチンペーパー(100均でもどこでも)
  • 粘土板(汚れてもいい平面で、粘土がつかないもの)
  • 木工用ボンド(透明になる接着剤であればなんでも)
  • 水を入れたカップ(指を入れやすい深さで)
  • アクリル絵の具(辰に着色する時に使う色。写真では、サクラクレパスのアクリル絵の具)
  • プラスティック定規(透明なものが使いやすい)
  • 爪楊枝(ボンドをつけたり、ぬぐったりする)
  • スパチュラ(粘土工作に使う道具。爪楊枝等でも代用できるが、専用のこういうのがあると便利)
  • デザイナーズナイフと替え刃(粘土を切るのに使うから、カッターナイフでもよい)
  • (写真にないけど)先の細い油性ペン(顔を描くのに使う)

必要なものはこんなところです。

使うものは多いですが、飛び抜けて高価なものはありません。 強いて言えば、スパチュラが10本セットの2,500円くらいのものなのでそれが高価です。

作り方

では、作り方です。

注意事項

樹脂粘土は乾くと固まり、再成形が難しくなります。

そのため、使わない粘土はチャック袋に濡れたキッチンペーパーと一緒に入れておきましょう。

つくっている途中のものもすぐには使わないときは入れておいたほうがよいです。

頭と身体をつくる

頭と身体をつくるための粘土を取り出します。

余る分にはもったいないだけですが、足りないと調色がめんどうになるので、十分必要そうな量を取り出してください。

写真のように、だいたいの頭と身体の大きさ分を見積もるとやりやすいです。

粘土を薄緑色に着色します。

絵の具を入れすぎるとベタベタになって手は汚れるし、色が濃くなりすぎるしでいいことがないので、写真くらいの量で大丈夫です。 絵の具の容器の口を粘土にペタペタして量を調整しましょう。

そして、これを混ぜていきますが、このとき、折りたたむようにして混ぜると混ぜやすいです。

折りたたみ、折りたたみ、伸ばして、折りたたみ、折りたたみ、伸ばして――これを繰り返していくと、段々色が混ざっていき、全体が均等になります。

均等に混ざったら――あるいは、マーブル模様もかわいいかも?――、頭と身体の分にそれぞれ分けます。

まずは頭です。

手のひらを使って粘土を丸めた後、軽く横に伸ばします。

それから、スパチュラの柄の部分を使って、写真のように粘土を軽く押さえつけます。 そうするとへこみができるため、そこを顔のカーブとして整形します。

筆者は横から見るとこんな感じになるようにしますが、このあたりは皆さんそれぞれのお好きなようにしてください。

次に身体です。

先ほどの頭のように、丸めた後、軽く横に伸ばし、それから平たい面に軽く押し当て、底面をつくります。

しっぽは、身体の後ろをつまんでとがらせた後、少し上を向かせるとかわいいです。(個人の主観です)

これで頭と身体ができました。

頭と身体をくっつける

次に頭と身体をくっつけるため、デザイナーズナイフ(もしくはカッターナイフ)を使います。

しっかりとくっつけるために、くっつける断面を平らにカットし、断面を荒らします。(カットした残りは使うため、捨てないでください)

断面には水を少し付けておきましょう。

それから、頭と身体の断面をくっつけたら、その周りに細長くしたカット残り粘土を巻きつけます。

くるっと全周に巻きつけたら、スパチュラを使って、表面をならします。

こんな感じで押さえていきます。

このとき、白くなった水が染み出てくると思うので、全周を押さえ終わった段階で、余分な水をキッチンペーパーで吸い取ると作業がしやすいです。

そして、さらに表面をならします。 巻きつけた粘土と頭の身体の粘土がなじむように丹念になでつけましょう。

スパチュラの平たい部分で首の周りをぐるっと一周押さえつけた後、押さえつけた上下の部分をならすといい感じになるような気がします。

最後に、指で軽くぬぐうと表面の粉や白さをぬぐいとることができます。

こちらが完成形です。

乾ききっていないと、白っぽい色で目立ちますが、乾いてくると馴染むのであまり気にしないことです。

角をつくる

続いて、角をつくります。 粘土を取りだし、絵の具を混ぜます。 混ぜ方は頭と身体の粘土と同じです。

混ぜ終わったら、丸くします。

そして、丸い状態で定規を使ってコロコロします。

こうすると、先まで均等な太さの棒をつくることができます。

これを同じ長さにカットします。 この長さでおおよその角の長さが決まるので、お好きな長さに切ってください。

切るときは、無理に押さえつけて切るのではなく、刃を動かして、つぶさないように切りましょう。

切ったら、片端を指先でとがらせます。 両手の指で同時につまんで転がすと、同じくらいにとがらせるのがうまくいくかもしれません。

角をつける

頭に角をつけます。

ボンドを少量出します。 皆さんは横着せず、紙とかの上に出しましょう。 でも、小さい紙の上に出すと、パーツにボンドをつけたとき、パーツを持ち上げると紙と一緒に持ちあがってしまうので、汚れてもいいのであれば粘土板の上に直接出すと簡単です。 ボンドだから、乾いたらはがれるし。

角の断面にボンドをそっとつけて、頭にくっつけます。 両方つけたら、バランスを見ながら微調整してください。

ボンドの量によっては、以下の写真のようにボンドがはみ出ていると思います。

爪楊枝の先で、このボンドをぬぐいとりましょう。 そうすると、乾いた後も多少きれいになります。

耳をつくる

最後のパーツである耳をつくります。

作り方は角と同じです。

整形のコツは、片端をとがらせ、もう片端を少し平たくしておくことです。 平たくした方が頭にくっつく側となります。

整形したら、ボンドをつけ、頭にくっつけ、バランスを調整、余分なボンドを取り除きましょう。

これで、カタチは完成です!

顔を描く

仕上げに油性ペンで顔を描きましょう。

粘土が乾いて、表面が硬くなってから描くと描きやすいです。

さて、筆者はこんな顔にしました。

かわいいですね。

なんか、ポケモンのタケシを彷彿しました。

顔についても、皆さんそれぞれの好きなように描いていいので、自分のお気に入りの顔を描いてください。

キーキャップにする

忘れていました。

これはキーキャップです。 キーキャップにくっつけましょう。

その前に、少しふんいきを出すため、紅白の紙を敷きます。

絵の具と四角く切った紙を準備し、縁を赤く塗ります。

アクリル絵の具は乾くと、水ではとれないので、絵の具がはみ出てもよい場所で塗ることをおすすめします。

そして、キーキャップにはりつけます。

最後に、先ほどつくった辰を載せて完成です。

……でかいですね。

周りのキーの押下を阻害しそうです。

大きさは、皆さんも気をつけてつくりましょう。

まとめ

ということで、辰年キーキャップの作り方でした。

素人がつくっているので、小学生の工作感がありますが、手軽につくれて楽しいです。

みなさんもぜひ、自分なりの辰年キーキャップをつくってみてください。

余談

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